心療内科医に求められる覚悟と重要な課題


2017年05月19日 09:24


重病患者とも向き合わなければいけません

すでに心療内科医として患者と向き合ってきた経験があるのであれば、その大変さは身に沁みて感じているはず。

確かにこの分野の医師はオペを担当しなかったり勤務時間が安定していたりなど優遇されている点もあるかもしれませんが、心と体の両方に何らかの問題を抱えた患者を相手に診療を行うのは、決して楽な仕事ではありません。

しかも、心療内科に通う人の中には重病患者も含まれており、こうした人たちを診る必要にも迫られます。
重病患者と言っても、これも症状やその重さは人それぞれです。
がんなど大きな疾患を患った患者もいれば、精神的に抑制が効かず、程度の思い躁病を患っている患者もいます。

ただ薬を処方しただけでは、このような重病の患者をケアするのは難しく、だからこそ心療内科医としての経験と腕が試されることになるのです。

心療内科に興味を持ち、転職と転科の両方を実現しようと考えている医師は、こうした現状も知っておかなければいけません。
患者とコミュニケーションを取り、必要な薬を処方し、それだけで病状が回復し完治するというわけではないのが精神疾患や気分障害の難しいところ。

非常に重い症状の患者とも向き合う覚悟がなければ、この分野でキャリアを積み上げていくことはできないでしょう。

リスクや課題も踏まえた上で転職の決意を

敢えてリスクという言葉を使いますが、上で触れたような重病患者と接することは、言ってみれば心療内科医として働くことのリスクの一つとなるでしょう。

通常の怪我や病気を治療するのとはまた異なり、場合によっては患者に敵対心を持たれてしまうことすらあるのが、この分野で働く医師の辛いところ。
そうした患者とどう向き合って治療やケアを行なっていくのかが、心療内科医の課題となるのです。

転職先を選択するからには、こうしたリスクや課題を強く意識しなければいけません。
例えばですが、心療内科のある病院でも、この診療科目に特化した入院病床を用意しておらず、そのため重病患者の診療そのものを受け付けていない医療施設もあります。
そのような施設を選択すれば、重い症状の患者との接触を避けることができるでしょう。

それが心療内科医として正しい選択であるかどうかは、それぞれの医師にしか判断できません。
ただ、そうした選択もあると知れば、転職の決意がしやすくなるという側面はあるのではないでしょうか。
また、それはそれで一つの覚悟と言えるはずです。

どのようなキャリアを作り上げていきたいのかを改めて考え、そして転職先を選ばなければいけません。
心療内科への転科を検討する医師も、同様に慎重に検討を重ねた上、新しい職場を見つけていきましょう。

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